ひとつだけ

ワガママだった

最後にひとつだけ
わがままを聞いてもらえるのなら…
誰もいない海へ 二人で行きたい

葵い月夜に壊れた夢は
恋のためいきに揺られ
くだけたカケラが
悲しいほど輝いている

何もわからなくなるほどに
スピードあげて
今だけは 何も聞かないで

行き先も何もかも忘れて
言葉も知らない国の人ごみに まぎれてみたい

いつか 行ってみたかった場所
二人をのせた時間(とき)の重みに負けそうな夜は
そっと ただそっとアルバムを抱いて眠る

何も変わらず夜は明ける…

2000/11/27

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